この記事では、Node.jsのバージョン管理ツール、nvmのインストールと使い方を説明します。nvmは異なるプロジェクトで異なるNode.jsのバージョンを使用する必要がある場合に、それぞれのバージョンを簡単に切り替えることが可能です。
1. nvmのインストール
最初にnvmをインストール。下記のコマンドを実行。
$ curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.39.3/install.sh | bash
※上記のコマンドでv0.39.3という最新バージョンをインストールしていますが、実行前に最新バージョンを確認します。
インストール後、 ~/.zshrc
が以下のように更新されたことを確認。(Bash Completion)
export NVM_DIR="$HOME/.nvm" [ -s "$NVM_DIR/nvm.sh" ] && \. "$NVM_DIR/nvm.sh" # This loads nvm [ -s "$NVM_DIR/bash_completion" ] && \. "$NVM_DIR/bash_completion" # This loads nvm bash_completion
ターミナルを再起動後、以下のコマンドを実行してnvmが正しくインストールされたことを確認。
$ nvm -v
2. .nvmrc
ファイルの自動読み込み設定
.nvmrc
ファイルを使うと、プロジェクトごとに特定のNode.jsのバージョンを指定できる。.nvmrcの中身はバージョン番号のみで、下記のように設定できる。
$ echo "5.9" > .nvmrc $ echo "lts/*" > .nvmrc # to default to the latest LTS version $ echo "node" > .nvmrc # to default to the latest version
また、~/.zshrc
に以下の設定を追加することで、.nvmrc
ファイルが存在するディレクトリに移動すると自動的にそのバージョンを使用するように設定できる。
# place this after nvm initialization! autoload -U add-zsh-hook load-nvmrc() { #... omitted for brevity ... } add-zsh-hook chpwd load-nvmrc load-nvmrc
3. nvmの使用方法
ここでは、nvmを使ってNode.jsのLTSバージョンをインストールし、デフォルトのバージョンとして設定する方法を示す。詳細な使用方法はUsageを参照。
まず、以下のコマンドでNode.jsのLTSバージョンをインストール。
$ nvm install --lts
次に、以下のコマンドでデフォルトのNode.jsのバージョンを設定。
$ nvm alias default lts/*
最後に、以下のコマンドで現在使用しているバージョンを確認。
$ nvm current
nvmの基本的な使い方について学ぶことができました。今後もNode.jsを効率的に使用するために、nvmを活用していきたいです。